日本でもっとも有名な文学賞といえば、やっぱり芥川賞ではないでしょうか。
直木賞や本屋大賞も有名ですが、芥川賞の知名度やネームバリューははかりしれないものがあるといえますよね。
そこで、そんな芥川賞とは、どういう文学賞なのか、チェックしていきたいと思います。
さて、次の芥川賞は、第166回(2021年下半期)なのですが、こちらがどうなるのかも、おおいに気になります。
それでは、さっそく、第166回芥川賞(2021年下半期)の発表日時はいつなのか、確認していきましょう。
また、第166回芥川賞(2021年下半期)の受賞候補者とノミネート作品の予想もしていきますので、ご覧ください。
↓直木賞はこちらで確認できます。
直木賞(第166回2021年下半期)の発表日時やノミネート作品一覧と受賞作予想
もくじ
前回165回の芥川賞(2021年上半期)は2作品受賞
前々回の第164回芥川賞(2020年下半期)は、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』が受賞しましたが、前回165回の芥川賞(2021年上半期)は、
- 石沢麻衣さんの『貝に続く場所にて』
- 李琴峰さんの『彼岸花が咲く島』
が2作品同時受賞でした。

ちなみにこの時のノミネート作品は以下の5作品となっていました。
- 石沢麻衣『貝に続く場所にて』
- くどう れいん『氷柱の声』
- 高瀬隼子『水たまりで息をする』
- 千葉雅也『オーバーヒート』
- 李琴峰『彼岸花が咲く島』
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芥川賞とは
芥川賞の正式名称は、「芥川龍之介賞」。
芥川賞といえば、なにかとよく比較されるのが、直木賞でしょう。
どちらの文学賞も、日本文学振興会が主催しています。
ちなみに、芥川賞と直木賞は、授賞対象作のジャンルが、芥川賞は純文学、直木賞は大衆文学という点で異なっていました。
ほか、授賞対象となる作家が、芥川賞は新人・中堅、直木賞は中堅・ベテランという違いがあります。
授賞対象となる作品の発表形態が、芥川賞は雑誌掲載作、直木賞は書籍なのも違いの1つ。
授賞対象となる作品の長さが、芥川賞は短編・中編、直木賞は長編・短編集なのもおなじです。
そんな芥川賞と直木賞は、菊池寛さんが、1935年に創始し、今日に至るまで、85年も続いてきました。
それぞれ、毎年2回発表されています。
芥川賞のここ5回分の受賞は、第159回芥川賞(2018年上半期)が、高橋弘希さんの『送り火』。
第160回芥川賞(2018年下半期)が、上田岳弘さんの『ニムロッド』と、町屋良平さんの『1R1分34秒』。
第161回芥川賞(2019年上半期)が、今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』。
第162回芥川賞(2019年下半期)が、古川真人さんの『背高泡立草』。
第163回芥川賞(2020年上半期)が、高山羽根子さんの『首里の馬』と、遠野遥さんの『破局』。
第164回芥川賞(2020年下半期)が、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』。
第165回芥川賞(2021年上半期)が、石沢麻衣さんの『貝に続く場所にて』と李琴峰さんの『彼岸花が咲く島』でした。
ちなみに、これまでの受賞者で、年齢が低かったのは、1位が19歳だった綿矢りささん。
2位が金原ひとみさん。
3位が丸山健二さん。
4位が石原慎太郎さん。
そして5位が大江健三郎さん。
一方、年齢が高かったのは、1位が75歳だった黒田夏子さん。
2位が若竹千佐子さん。
3位が森敦さん。
4位が三浦清宏さん。
そして5位が米谷ふみ子さんです。
今後も、芥川賞の動向を注視していきましょう。
芥川賞第166回2021年下半期の発表日時
それでは、次の第166回芥川賞(2021年下半期)が発表される日時は、どうなっていたのでしょうか。
年2回の発表とはいえ、気になりますよね。
芥川賞は、直木賞もそうですが、例年、1月と7月に発表されています。
2020年は新型コロナウイルスの問題があり、2021年も引き続き新規感染者数は増えたり減ったりを繰り返しました。
完全収束の目処は立たないものの、選考自体は障りがないと思いますし、これまでどおりいけば、2022年1月とみられますが、実際のところは…?
探ってみましたら、第166回芥川賞(2021年下半期)は、2022年1月19日(水)に選考されるとのこと。
なお、その次の第167回芥川賞(2022年上半期)は、2022年7月20日(水)に選考されることも決まっていました。
芥川賞は選考された日に結果が発表されてきましたから、第166回芥川賞(2021年下半期)の場合は、2022年1月19日に発表されるとみていいと思います。
ちなみに、発表の時間帯ですが、例年まず選考委員会が開かれ、その約2時間後に発表となっています。
第162回(2019年下半期)までは16:00に選考委員会が開かれ、18:00頃に発表されていました。
しかし第163回芥川賞(2020年上半期)だけは、新型コロナウイルス感染拡大の影響か、14:00に選考委員会、発表は16:00頃でした。
第164回芥川賞は、選考委員会が15:00、発表はその約2時間後の17:00頃でしたので例年より早かったものの、前回よりも1時間遅くなりました。
時間は追って判明すると思いますので、随時情報を待ちましょう。
芥川賞の候補者(ノミネート)の発表日時は?
第166回芥川賞(2021年下半期)の候補者(ノミネート)は、2021年12月17日の午前5時に、ツイッターで発表されました。
■芥川賞候補
—-的中——
- 乗代雄介「皆のあらばしり」
- 砂川文次「ブラックボックス」
- 島口大樹「オン・ザ・プラネット」
-—予想できず—
- 石田 夏穂 「我が友、スミス」(すばる)
- 九段 理江 「Schoolgirl」(文學界)
候補者のプロフィールや経歴は以下をご確認ください。





芥川賞第166回2021年下半期の受賞候補者予想
第166回芥川賞(2021年下半期)で、受賞候補者はどうなるのでしょう。
まだ決まっていませんが、傾向的には、過去に候補歴がある人が有利になるといえます。
また、前回165回が2作同時受賞でしたから、同様になる可能性が無きにしもあらず。
ここでは、乗代雄介さんの『皆のあらばしり』を推したいと思います。
同時受賞の場合は、永井みみさんの『ミシンと金魚』でしょうか。
*「ミシンと金魚」はノミネートされませんでした
芥川賞第166回2021年下半期のノミネート作品予想
ノミネート作品の予想を事前におこなっていました。
- 乗代雄介『皆のあらばしり』
- 永井みみ『ミシンと金魚』
- 砂川文次『ブラックボックス』
- 鴻池留衣『フェミニストのままじゃいられない』
- 久栖博季『彫刻の感想』
的中したのは上でも書きましたが、
- 乗代雄介「皆のあらばしり」
- 砂川文次「ブラックボックス」
- 島口大樹「オン・ザ・プラネット」
でした。
予想した記事は以下です。

これまでにさまざまな話題を提供してきた、芥川賞。
第166回芥川賞(2021年下半期)も、どういう結果になるのか待ち遠しいところです。
2021年1月19日(水)の発表を楽しみにしていましょう。