日本でもっとも有名な文学賞といえば、やっぱり芥川賞ではないでしょうか。
直木賞や本屋大賞も有名ですが、芥川賞の知名度やネームバリューははかりしれないものがあるといえますよね。
そこで、そんな芥川賞とは、どういう文学賞なのか、チェックしていきたいと思います。
さて、次の芥川賞は、第164回(2020年下半期)なのですが、こちらがどうなるのかも、おおいに気になります。
それでは、さっそく、第164回芥川賞(2020年下半期)の発表日時はいつなのか、確認していきましょう。
また、第164回芥川賞(2020年下半期)の受賞候補者とノミネート作品の予想もしていきますので、ご覧ください。
↓直木賞はこちらで確認できます。
直木賞164回2020年下半期の発表日時やノミネートと受賞作品予想
もくじ
芥川賞(第164回=2020年下半期)発表【追記2】
第164回芥川賞(2020年下半期)は、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』が受賞しました。
宇佐見りんさんは静岡県沼津市の出身です。
沼津市はもとより、静岡県から初の受賞者が出たということで地元でも非常に話題となるでしょう。
おめでとうございます。
↓宇佐見りんさんの個別記事はこちらです。
宇佐見りんの経歴と小説作品一覧|「推し、燃ゆ」のあらすじや設定と感想
芥川賞ノミネート発表|第164回(2020年下半期)【追記】
第164回芥川賞のノミネート作品が発表されました。
大賞受賞候補者と作品は以下の通りです。
- 宇佐見りん「推し、燃ゆ」
- 尾崎世界観「母影」
- 木崎みつ子「コンジュジ」
- 砂川文次「小隊」
- 乗代雄介「旅する練習」
それぞれ特集記事がありますので確認してみましょう。





この中から芥川賞受賞者が出るわけですから、発表がある1月20日までにぜひとも候補作品を全て読んでみたいものですね。
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1.芥川賞とは
芥川賞の正式名称は、「芥川龍之介賞」。
芥川賞といえば、なにかとよく比較されるのが、直木賞でしょう。
どちらの文学賞も、日本文学振興会が主催しています。
ちなみに、芥川賞と直木賞は、授賞対象作のジャンルが、芥川賞は純文学、直木賞は大衆文学という点で異なっていました。
ほか、授賞対象となる作家が、芥川賞は新人・中堅、直木賞は中堅・ベテランという違いがあります。
授賞対象となる作品の発表形態が、芥川賞は雑誌掲載作、直木賞は書籍なのも違いの1つ。
授賞対象となる作品の長さが、芥川賞は短編・中編、直木賞は長編・短編集なのもおなじです。
そんな芥川賞と直木賞は、菊池寛さんが、1935年に創始し、今日に至るまで、85年も続いてきました。
それぞれ、毎年2回発表されています。
芥川賞のここ5回分の受賞は、第159回芥川賞(2018年上半期)が、高橋弘希さんの『送り火』。
第160回芥川賞(2018年下半期)が、上田岳弘さんの『ニムロッド』と、町屋良平さんの『1R1分34秒』。
第161回芥川賞(2019年上半期)が、今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』。
第162回芥川賞(2019年下半期)が、古川真人さんの『背高泡立草』。
第163回芥川賞(2020年上半期)が、高山羽根子さんの『首里の馬』と、遠野遥さんの『破局』でした。
ちなみに、これまでの受賞者で、年齢が低かったのは、1位が19歳だった綿矢りささん。
2位が金原ひとみさん。
3位が丸山健二さん。
4位が石原慎太郎さん。
そして5位が大江健三郎さん。
一方、年齢が高かったのは、1位が75歳だった黒田夏子さん。
2位が若竹千佐子さん。
3位が森敦さん。
4位が三浦清宏さん。
そして5位が米谷ふみ子さんです。
今後も、芥川賞の動向を注視していきましょう。
2.芥川賞第164回2020年下半期の発表日時
それでは、次の第164回芥川賞(2020年下半期)が発表される日時は、どうなっていたのでしょうか。
年2回の発表とはいえ、気になりますよね。
芥川賞は、直木賞もそうですが、例年、1月と7月に発表されています。
2020年は新型コロナウイルスの問題があり、今後も終息のめどは立たないものの、選考自体は障りがないと思いますし、これまでどおりいけば、2021年1月とみられますが、実際のところは…?
探ってみましたら、第164回芥川賞(2020年下半期)は、2021年1月20日に選考されるとのこと。
なお、その次の第165回芥川賞(2021年上半期)は、2021年7月14日に選考されることも決まっていました。
芥川賞は選考された日に結果が発表されてきましたから、第164回芥川賞(2020年下半期)の場合は、2021年1月20日に発表されるとみていいと思います。
ちなみに、発表の時間帯ですが、例年まず選考委員会が開かれ、その約2時間後に発表となっています。
第132回(2019年下半期)までは16:00に選考委員会が開かれ、18:00頃に発表されていました。
しかし第163回芥川賞(2020年上半期)だけは、新型コロナウイルス感染拡大の影響か、14:00に選考委員会、発表は16:00頃でした。
新型コロナウイルスの影響だったのかどうかは確証ありませんが、もしそうだった場合、第164回も16:00発表ということもあるかもしれませんね。
【追記:選考委員会が開かれるのは2021年1月20日の15:00、発表はその約2時間後の17:00頃になる見込みです。
3.芥川賞第164回2020年下半期の受賞候補者予想
第164回芥川賞(2020年下半期)で、受賞候補者はどうなるのでしょう。
まだ決まっていませんが、傾向的には、過去に候補歴がある人が有利になるといえます。
話題性がある人もそうですね。
これらを考慮すれば、太宰治さんの孫であり、『赤い砂を蹴る』で、第163回芥川賞(2020年上半期)にノミネートされた石原燃さんのような人が有力でしょうか。
石原燃さんは新作が確認されていませんから、こうした候補者がほかに現れれば、注目ですね。
4.芥川賞第164回2020年下半期のノミネート作品予想
ずばり、候補者もですが、第164回芥川賞(2020年下半期)で、ノミネートされる作品はどうなるのでしょう。
2020年下半期の新人賞受賞作で、とくに話題になった作品といえば、文藝賞を受賞した藤原無雨さんの『水と礫』がありました。
内容は、架空の町を舞台にした、壮大なスケールの叙事詩という、興味深いもの。
『水と礫』の候補入りや受賞はありうるのか、しっかり追っていきましょう。
-追記します-
芥川賞ノミネートが予想される人と作品を追加致しました。
小池水音さんの「わからないままで」、鴻池瑠衣さんの「わがままロマンサー」、尾崎世界観さんの「母影」、砂川文次さん「小隊」、木崎みつ子さん「コンジュジ」、宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」、そして濱道拓(はまどうひらく)さんの「追いつかれた者たち」です。
上記も合わせて確認してみましょう。
これまでにさまざまな話題を提供してきた、芥川賞。
第164回芥川賞(2020年下半期)も、どういう結果になるのか待ち遠しいところです。
2021年1月20日の発表を楽しみにしていましょう。