この記事では、作家の新胡桃さんについて迫っていきたいと思います。
デビューしたばかりでありながら、早くも大注目されていたという、新胡桃さん。
どういう作家なのか、気になりますから、さっそく新胡桃さんのプロフィールをチェックしていきましょう。
そんな新胡桃さんは、作家デビュー作である『星に帰れよ』がおおいに話題になっていました。
そこで、この『星に帰れよ』のあらすじ、感想、評価を確認していきたいと思います。
また、新胡桃さんが高校生なのにすごい理由も見てまいりましょう。
新胡桃の経歴
新胡桃(あらた くるみ)さんは、2003年、大阪府の出身で、2020年現在の年齢は、17歳となっています。
そんな新胡桃さんは、2020年、『星に帰れよ』によって、文藝賞優秀作を受賞して、作家デビューをはたしました。
通っていた高校がどこだったのかは、残念ながら分かっておりません。
しかし、新胡桃さんは大阪府出身ですから、大阪府内の高校とみていいでしょう。
なお、新胡桃さんは、なんといいましても、まだ作家デビューしたばかりであり、他に有名なエピソードなどもないため、このほかには具体的な情報は、基本的にはありません。
未成年ながら、文藝賞優秀作を受賞したわけですから、作家としては、きわめて前途有望といえるでしょうし、新胡桃さんの今後に期待しましょう。
新胡桃さんが受賞し、作家デビューするキッカケとなった文藝賞は、河出書房新社の公募型文学新人賞。
これまでに受賞した作品は、2003年が、今村友紀さんの『クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰』。
2012年が、谷川直子さんの『おしかくさま』。
2013年が、桜井晴也さんの『世界泥棒』。
2014年が、李龍徳さんの『死にたくなったら電話して』、金子薫さんの『アルタッドに捧ぐ』。
2015年が、山下紘加さんの『ドール』、畠山丑雄さんの『地の底の記憶』。
2016年が、町屋良平さんの『青が破れる』。
2017年が、若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』。
2018年が、日上秀之さんの『はんぷくするもの』、山野辺太郎さんの『いつか深い穴に落ちるまで』。
2019年が、宇佐見りんさんの『かか』、遠野遥さんの『改良』。
2020年が、藤原無雨さんの『水と礫』、新胡桃さんの『星に帰れよ』となっていました。
ちなみに、これらのうち、新胡桃さんの『星に帰れよ』だけは優秀作です。
文藝賞は、田中康夫さんなど、これまでに多数の有名な作家を輩出していますから、新胡桃さんのすごさがよく分かるというものでしょう。
はやくも、次作の発表も楽しみでしょうがないですね。
新胡桃の『星に帰れよ』のあらすじ
新胡桃さんが文藝賞優秀作を受賞して、作家デビューするキッカケとなった、『星に帰れよ』。
はたして、そんな『星に帰れよ』のあらすじとは、どのようなものだったのでしょうか。
メインキャラクターとなるのは、3人の高校生。
1人目は、複雑な家庭にいながら、学校ではおもしろい人としてふるまっている女子生徒。
2人目は、そんな女子生徒の親友の美人女子生徒。
そして3人目は、そんな美人女子生徒のことが好きな、サッカーに励む男子生徒です。
この3人の人間もようが描かれていくことになるのでした。
新胡桃の『星に帰れよ』の感想と評価
このような新胡桃さんの『星に帰れよ』に対する感想や評価も見てみました。
まず、文藝賞の選考委員では、島本理生さんが主人公と著者の姿勢を評価しており、穂村弘さんが人間関係における意識の鋭敏さを評価しています。
一方、読者からの感想では、感じながら言葉にできなかった違和感がキャラクターを通して書かれていたことが評価されていました。
こういった結果を見る限り、やはり、新胡桃さんの持っていた才能は、たいしたものだといえるのではないでしょうか。
新胡桃が高校生なのに凄い理由
新胡桃さんは、高校生なのにすごいとも言われていました。
その理由は何だったのでしょうか。
もちろん、文藝賞優秀作を受賞したこと自体も挙げられるでしょう。
が、やはり、その年齢の低さが指摘できるかと思います。
これだけ若くして多くの人に認められる文才があることももちろんですが、新胡桃さんに近い世代の女性の共感を得る内容であったことも大きな要因だと考えて良いはずです。
単に若かっただけでなく、共感を得るツボを心得ていたのではないでしょうか。
まさに新胡桃さんのすごさは、作品の良さを追求するだけでなく、まさにマーケティング力が備わっていたところにありそうです。
文藝賞は、過去にも、綿矢りささん、三並夏さんといった、10代の低年齢受賞者がいましたが、新胡桃さんもおなじ。
当然、それなりの年齢で受賞した人もたくさんいましたから、まだ若いぶん、ますます今後の活躍が待たれますね。
まだ高校生でこれだけの快挙を達成していた、新胡桃さん。
本来なら、倍くらいの年齢での実績ですから、すばらしい限りでしょう。
2021年の動向も気になってしょうがありませんね。