深緑野分「この本を盗む者は」のあらすじや感想|向く人と向かない人を考察

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本屋大賞の候補作が出そろったことで、とても注目を集めていますね。

本屋大賞といえば、例年、話題になっている、もっとも有名な文学賞の1つですが、2021年はどの作家、作品が栄冠に輝くことになるのでしょうか。

さて、ここでは、10人もいる候補者のなかから、深緑野分さんのことを取り上げていきたいと思います。

深緑野分さんとは、どういった作家だったのでしょうか。

また、本屋大賞にノミネートされた深緑野分さんの『この本を盗む者は』についてもピックアップ。

この本を盗む者は
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深緑野分さんの『この本を盗む者は』のあらすじ、感想、向く人と向かない人を見ていくことにしましょう。

それではさっそく、ご覧ください。

1.深緑野分のプロフィール

深緑野分さんは、198310月、神奈川県の出身で、20211月現在の年齢は、37歳となっています。

神奈川県立海老名高校を卒業後、深緑野分さんは、書店でパートで働くものの、その後、作家をめざしました。

そして2010年、『オーブランの少女』によって、ミステリーズ!新人賞佳作を受賞したことによって、ミステリー作家としてデビューしたのです。

やがて2013年には、『オーブランの少女』がAXNミステリー闘うベストテンで6位になって、注目を集めることに。

そんな深緑野分さんは、2016年、『戦場のコックたち』によって、直木賞にはじめてノミネートされました。

『戦場のコックたち』は、高く評価されて、本屋大賞や大藪春彦賞にもノミネートされています。

2017年には、神奈川文化賞未来賞奨励賞を受賞。

2019年には、『ベルリンは晴れているか』によって、Twitter文学賞国内編1位になり、直木賞、本屋大賞、大藪春彦賞にノミネートされました。

そして2021年には、『この本を盗む者は』によって、本屋大賞にノミネートされたのです。

なお、本屋大賞には、深緑野分さんの『この本を盗む者は』以外にも、伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』。

伊吹有喜さんの『犬がいた季節』。

青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』。

宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』。

加藤シゲアキさんの『オルタネート』。

町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』。

山本文緒さんの『自転しながら公転する』。

伊与原新さんの『八月の銀の雪』。

そして凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』がノミネートされています。

各種のミステリーランキングもすばらしいものでした。

『週刊文春ミステリーベスト10』では、『戦場のコックたち』で3位に、『ベルリンは晴れているか』で3位に。

『このミステリーがすごい!』では、『戦場のコックたち』で2位に、『ベルリンは晴れているか』で2位に。

『ミステリが読みたい!』では、『戦場のコックたち』で2位に、『ベルリンは晴れているか』で10位になったのです。

これまでに深緑野分さんが発表してきた作品は、単行本が『分かれ道ノストラダムス』。

刊行されていない作品が、『カントリー・ロード』、『アントン先生と明るい目撃者』、『髪を編む』、『血塗られていない赤文字』、『迂闊な婦人の厄介な一日』、『新しい音楽、海賊ラジオ』となっていました。

2.深緑野分『この本を盗む者は』のあらすじ

高校生の深冬は、父親が書庫の管理人で、曾祖父が本の蒐集家でしたが、本好きではありませんでした。

そんななか、書庫から本が盗まれるという事件が発生し、現場にはメッセージが残されていたのです。

それは、「この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる」というもの。

やがて本の呪いによって、深冬の住んでいる街は、本の世界へと変わってしまったのでした。

街を元に戻すために、深冬は本の世界を冒険することになります。

続きは本か電子書籍で確認しましょう。

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3.深緑野分『この本を盗む者は』の感想

深緑野分さんの『この本を盗む者は』は、想像の斜め上を行くようなストーリーでした。

よくこんな物語が思いつくものだと感心させられますね。

本が盗まれた現場にあったメッセージのように、作中でも実際に魔術的現実主義が展開されていくのは見事な展開でしょう。

深冬は、はたして、本を泥棒から奪還することができるのか否か、ぜひ、一読してみてください。

4.深緑野分『この本を盗む者は』が向く人と向かない人を考察

こんな深緑野分さんの『この本を盗む者は』は、読むのに向く人と向かない人がいるものと思われます。

というのも、本来、深緑野分さんはミステリー作家ですが、本作はファンタジー色が強く、過去の作品と比較しても異色だからなのでした。

従来の深緑野分さんの路線にこだわらない方はいいですが、そうでない方は賛否が分かれるかもしれません。

もっとも、深緑野分さんがあらたなファン層を獲得できるのは間違いないでしょうけどね。

これまでにすぐれたミステリーを放ち続けていた、深緑野分さん。

『この本を盗む者は』は新境地となったのではないでしょうか。

本屋大賞の受賞はあるのかどうか、注意深く見守っていきましょう。

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