ここでは、作家の濱道拓さんについて、取り上げていきたいと思います。
濱道拓さんは、まだデビューしてから長く経っていないため、どういった経歴の持ち主だったのか、ご存知なかった方も、けっこういらっしゃるものと思われます。
そこで、濱道拓さんのプロフィールを確認していきましょう。
また、濱道拓さんの学歴も気になりますので、いっしょに調べてみました。
濱道拓さんといえば、作品のなかでも、『追いつかれた者たち』が注目されていましたので、こちらのあらすじ、感想、続編の内容についても、見てまいりましょう。
濱道拓(はまどうひらく)の経歴
濱道拓(はまどう ひらく)さんは、1980年12月5日、熊本県の出身で、現在の年齢は42歳となっています。
実は、濱道拓さんは、2020年に、『追いつかれた者たち』によって、新潮新人賞を受賞したことによって、作家デビューをはたしたばかりだったのでした。
したがいまして、濱道拓さんに関するくわしいプロフィールは、まだ、ほとんど明らかになっていません。
分かっていたことは、後述する学歴と、プライベートにおいて、嫁と2人の子供がいることくらいです。
そこで、ここでは、濱道拓さんの読書遍歴などを見ていきたいと思います。
まだ高校生だったころから、いずれは小説を書きたいと思っていたという、濱道拓さん。
そんな濱道拓さんが好きだった作家とは、開高健さんとドストエフスキーだったとのこと。
開高健さんの作品では、『輝ける闇』。
ドストエフスキーの作品では、『カラマーゾフの兄弟』、『罪と罰』、『悪霊』、『死の家の記録』に惹かれていたとのことでした。
開高健さんは日本語の美しさに、ドストエフスキーは見せ場の作り方に、それぞれ魅了されたそうです。
濱道拓さんが受賞して、作家デビューのキッカケになった新潮新人賞とは、新潮社の公募型文学新人賞。
これまでに受賞した作品は、2015年が、高橋有機子さんの『恐竜たちは夏に祈る』。
2016年が、鴻池留衣さんの『二人組み』、古川真人さんの『縫わんばならん』。
2017年が、佐藤厚志さんの『蛇沼』、石井遊佳さんの『百年泥』。
2018年が、三国美千子さんの『いかれころ』。
2019年が、中西智佐乃さんの『尾を喰う蛇』。
そして2020年が、小池水音さんの『わからないままで』、濱道拓さんの『追いつかれた者たち』となっていました。
今後も、濱道拓さんの活躍を祈りましょう。
濱道拓の学歴
それでは、濱道拓の通っていた学校とは、いったい、どこだったのでしょうか。
濱道拓の出身校である小学校、中学校、高校は、残念ながら、分かりませんでした。
一方で、大学は明らかになっており、明治大学法学部卒業だったのです。
なお、明治大学からは、東野英治郎さん、高倉健さん、小林旭さん、西田敏行さん、大杉漣さん、向井理さん、山下智久さん、井上真央さん、北川景子さん、山本美月さんなどといった著名人が出ていました。
濱道拓の『追いつかれた者たち』のあらすじと感想
濱道拓さんが、2020年に、新潮新人賞を受賞したことによって、作家デビューするキッカケとなった、『追いつかれた者たち』。
そこで、この『追いつかれた者たち』とは、どのような内容だったのかが、気になります。
さっそく、あらすじを確認していきましょう。
舞台となるのは、とある町。
少年たちによって、凶悪きわまりない事件が引き起こされました。
その事件について、ある人物が、第三者という視点から、被害者や傍観者といった人たちの考えを執筆していく、という内容になっています。
本来、新潮新人賞は純文学の賞なのですが、『追いつかれた者たち』は、このように、エンターテインメント性もありました。
よって、緊張しないで読めるのではないでしょうか。
桐野夏生さんや高村薫さんのような作風といえるかもしれませんね。
濱道拓の『追いつかれた者たち』の続編の内容
『追いつかれた者たち』には、続編の噂もささやかれていたそうです。
いったい、どうだったのか興味深いですが、濱道拓さんいわく、執筆したいとのこと。
内容は、シンプルにその後の物語、つまり続きです。
新潮新人賞受賞者インタビューで、「追いつかれた者たち」一作目では精神的に限界に達してしまい、書くことができなかったという衝撃の告白がありました。
ただし、次作になるか否かは決まっていないそうです。
早期に発表されることを願いたいものですね。
濱道拓さんは、近年では大型新人の1人といえるでしょう。
デビュー作からしておもしろそうですから、期待は尽きませんよね。
次作が『追いつかれた者たち』の続編になるのか否かはともかく、注視していきましょう。