三好徹(作家)の直木賞受賞作「聖少女」のあらすじネタバレや感想と人気作品一覧

三好徹「聖少女」の画像

直木賞作家の三好徹さんが亡くなったという、とても悲しいニュースが入ってきましたね。

これまでに、ミステリー、歴史ものなど、多数の作品を世に送り出してきたことで知られている、三好徹さん。

そこで、この記事では、そんな三好徹さんに関する話題をチェックしていきたいと思います。

はたして、三好徹さんが直木賞を受賞するまでの作家としての経歴とは、どういったものだったというのでしょうか。

三好徹さんの記念すべき直木賞受賞作である『聖少女』についても、あらすじ、ネタバレ、感想をピックアップしてまいります。

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そして三好徹さんの人気の小説などの作品一覧についても見ていきたいと思いますので、ご覧ください。

1.三好徹の直木賞受賞までの受賞歴

三好徹さんは、193117日、東京都の出身です。

横浜国立大学経済学部を卒業した三好徹さんは、読売新聞社に就職し、1959年に『遠い声』で文學界新人賞次席となったのを経て、『光と影』で作家としてデビューしました。

以後、ミステリー、歴史ものをメインに執筆していった、三好徹さん。

1964年には『野望の猟犬』で日本推理作家協会賞候補にノミネートされています。

1966年、『風塵地帯』で直木賞候補となり、翌年1967年に同作で日本推理作家協会賞

同年に『閃光の遺産』で再び直木賞にノミネートされます。

そして1968年、『聖少女』で直木賞を受賞したのでした。

ほか、日本ペンクラブ理事や日本推理作家協会理事長なども歴任していきます。

生涯で500を超える作品を世に送り出しました。

そして三好徹さんは、202143日、惜しまれつつ、90歳で亡くなったのでした。

2.三好徹の直木賞受賞作「聖少女」のあらすじ

続いては、三好徹さんの直木賞受賞作である『聖少女』とは、どういう小説だったのか、見てまいりましょう。

物語の主人公となるのは、家庭裁判所の調査官を務めている「私」です。

始末に負えない不良グループに所属していた、とある18歳の少年。

そんな少年が、ある日、人を殺してしまうという、取り返しのつかない罪を犯しました。

その後、殺人犯である少年は、少女といっしょになって湘南の海へと逃亡を図ります。

ところが、そんな少年と少女は、まだ出会ったばかりの関係だったのでした。

そして少女は、実は、けっこう家柄がよかったのです。

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3.三好徹「聖少女」のネタバレと感想

少女といっしょになって湘南の海へと逃亡を図った少年は、その後、自首することになりました。

ところが、少年はまだ18歳であったため、少年法によって守られていたのです。

この一連の事件が、家庭裁判所の調査官である私の視点によって、描かれていくことになるのでした。

さて、そんな少年も少女も、道徳性には欠けていたものの、奔放さとはうらはらに、その心には空しさも抱えていたのです。

三好徹さんの直木賞受賞作である『聖少女』は、このような内容でした。

少年問題を鋭くえぐったかなり社会性の高い作品だったのですね。

直木賞を受賞したのも当然だったのではないでしょうか。

それにしても、今でも議論がある少年法について、これだけ昔に問題提起していたとは、三好徹さんは、すばらしい先見性の持ち主だったと思いますね。

4.三好徹の人気小説作品一覧

最後に、三好徹さんがこれまでに発表してきた小説などの作品の一覧を確認しておきましょう。

1950年代は、『大学の裏窓』など。

1960年代は、『光と影』、『乾いた季節』、『美の復讐 狩野洛山真贋事件』、『黎明の時』、『風に消えた男』、『野望の猟犬』、『風塵地帯』、『風は故郷に向う』、『風葬戦線』、『聖少女』、『帰らざる夜』、『竜馬暗殺異聞』、『天使の葬列』、『生けるものは銀』、『天使の裁き』など。

1970年代は、『自由の死』、『チェ・ゲバラ伝』、『小説ラストボロフ事件』、『汚れた海』、『闇の中の仮面』、『天使が消えた』、『日本の赤い星 人物日本共産党史』、『外套と短剣』、『暗号名は砂漠の鷹』、『六月は真紅の薔薇 小説沖田総司』、『五人の棋士』、『海と弾痕』、『総会屋志願』、『宴会屋半平』、『旅人たちの墓石』、『小説総会屋』、『身上相談の女』、『1339勝の孤独』、『戦う男たち 戦後対決史』など。

1980年代は、『遠い旅珍しい果実』、『狙撃者たちの夏 サミット・コンフィデンシャル』、『商戦』、『叛骨の人』、『欲望の棲む街』、『暁に帰る』、『帝王が消えた日』、『遥かな道内なる旅』、『大撃墜』、『孤雲去りて』、『戦士たちの休息』、『興亡と夢 戦火の昭和史』、『白昼の迷路』、『独裁者の密使』、『へんくつ一代』など。

1990年代は、『犯罪ストリート』、『政商伝』、『貴族の娘』、『興亡三国志』など。

2000年代は、『政・財腐蝕の100年』、『政・財腐蝕の100年 大正編』、『文壇ゴルフ覚え書』など。

そして2010年代は、『中部銀次郎のゴルフ哲学』、『三国志激戦録』、『大正ロマンの真実』となっていました。

人気作だけでもこれだけの数ありますが、これは彼が創作した小説作品のごく一部です。

三好徹さんは、戦後のミステリー史、歴史小説史に大きな影響を与えた作家の1人でした。

それだけに、大往生とはいえ、逝去が惜しまれますね。

冥福を祈りつつ、在りし日の三好徹さんの傑作を読んでみてはいかがでしょうか。

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