『ドカベン』の作者としてあまりにも有名な水島新司さんが亡くなり、漫画ファンのみならず、大きな悲しみを及ぼしています。
2022年に入ってからの訃報で、もっとも残念なものの1つではないでしょうか。
そこで、この記事では、そんな水島新司さんについて、取り上げていきたいと思います。
はたして、水島新司さんのプロフィールとは、どういうものだったのでしょうか。
これまでにたくさんの人気漫画を世に送り出してきた水島新司さんの代表作には、『ドカベン』以外には、何があったのでしょうか?
そして、水島新司さんの最大の代表作『ドカベン』や、水島新司さんの野球以外の漫画作品についても、探ってみました。
それでは、さっそく、ご覧ください。
水島新司のプロフィール
水島新司さんは、1939年4月10日、新潟県出身。
1958年、漫画雑誌『影』の新人漫画コンクールに『深夜の客』を投稿して、特別に特選二席として表彰されて、デビューしました。
以後、水島新司さんは、1969年には『エースの条件』を発表。
1970年には『男どアホウ甲子園』、『銭っ子』を連載して、おおいにヒットしたのです。
そして野球漫画専門の漫画家として人気者になっていって、1972年には自身最大の大ヒット作となった『ドカベン』、そして『野球狂の詩』。
さらに1973年には『あぶさん』を連載させていったのでした。
以後、水島新司さんは、『エースの条件』、『おはようKジロー』、『がんばれドリンカーズ』、『球道くん』、『極道くん』、『虹を呼ぶ男』、『光の小次郎』、『野球どアホウ伝』などといった、すぐれた作品をたくさん発表していったのです。
そして、そんな水島新司さんは、2022年1月10日、たくさんのファンたちに惜しまれつつ、82歳で亡くなったのでした。
水島新司の代表作
このような水島新司さんですが、その代表作には、どういったものがあったのでしょうか。
『ドカベン』については次で取り上げますので、まずは、それ以外のものを見てまいりましょう。
もっとも存在感があったのは、ずばり、『野球狂の詩』。
これも『ドカベン』といっしょで野球ネタの漫画で、1972年から1977年にかけて連載されました。
メディアミックスもさかんで、1977年には映画化、テレビアニメ化。
1979年にはアニメ映画化。
さらに1985年にはドラマ化されてもいます。
物語の舞台となっていくのは、セ・リーグに所属している、東京メッツという球団。
50歳をすぎた岩田鉄五郎という投手、そして、野球狂の人物たちを描いていくという内容でした。
水島新司の最大の代表作『ドカベン』
以上のような代表作があった水島新司さんではあるものの、やはり、最大の代表作といえば、『ドカベン』ですよね。
こちらは、1972年から1981年にかけて連載されました。
物語の舞台となっていくのは、神奈川県の明訓高校の野球部。
主人公は、野球部員の山田太郎という男子高校生です。
作中では、山田太郎をはじめとして、岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎といった高校球児たちの白球を追いかけていく熱い青春が展開されていくことになるのでした。
そんな『ドカベン』は、1976年から1979年まで、テレビアニメ化されることに。
すべてのシリーズを含めた巻数は、なんと205巻にも及んでいます。
これはなんと、シリーズ累計としてみてみると、作品が終了した時点においては、日本の漫画史上、もっともたくさんの巻数の作品だったのでした。
これだけを見てみても、どれだけ、水島新司さんや『ドカベン』が偉大なのかが如実に分かるというものですよね。
水島新司の野球以外の漫画作品
それでは、水島新司さんの漫画作品で野球以外のジャンルのものはあったのでしょうか。
調べてみたところ、もちろん、複数存在していたのです。
まずは、『へい!ジャンボ』が挙げられます。
こちらは、1972年に連載された作品で、野球ではないものの、やはりスポーツネタでした。
ジャンボという主人公が、その人並み外れた体格を生かして、いろんなスポーツに励んでいくというストーリーです。
また、水島新司さんの漫画作品では、野球をはじめ、スポーツネタ以外のジャンルのものもありました。
こちらは、そうとう意外であるものの、あの夏目漱石原作の『坊ちゃん』だったのです。
まさか、水島新司さんが夏目漱石原作の作品を描いていたなんて、分からないものですよね。
ということで、今回は、水島新司さんについて、プロフィール、『ドカベン』以外の代表作、最大の代表作『ドカベン』、野球以外の漫画作品について、取り上げてきました。
やはり、水島新司さんといえば、『ドカベン』の作者というイメージが非常に強いのではないかと思います。
しかしながら、実際には、『ドカベン』はもちろん、それ以外の作品にも優れたものが多々あって、あらためてその偉大さが痛感されるところです。
今後も、そんな水島新司さんの遺した作品たちを読んでまいりましょう。