今回は作家の永井みみさんについて、取り上げていきたいと思います。
『ミシンと金魚』によって、作家デビューをはたした、永井みみさん。
そんな永井みみさんとは、はたして、どのようなプロフィールの作家だったというのでしょうか。
この記事では、永井みみさんのデビュー作である『ミシンと金魚』についても、見ていきたいと思います。
『ミシンと金魚』のあらすじや感想をチェックしていきましょう。
ちなみに、永井みみさんの『ミシンと金魚』は、デビュー作ながらも、すでに芥川賞を受賞するのではないか?とも予想されていたとのこと。
とても楽しみですが、ここでは、『ミシンと金魚』の芥川賞の受賞の可能性についても見ていきますので、ご覧ください。
永井みみの経歴
『ミシンと金魚』の作者である永井みみさんのプロフィールをまずは見ていきましょう。
永井みみさんは、千葉県船橋市在住で、2021年現在の年齢は56歳とのこと。
出身地、生年月日は不明ですが、千葉県船橋市出身で、1965年生まれといった可能性がありそうですね。
なお、永井みみさんの職業は、ケアマネージャー。
後述しますように、『ミシンと金魚』は福祉に関する小説ですので、仕事における体験が物語に生かされていたものとみられました。
そんな永井みみさんは、2021年、『ミシンと金魚』によって、集英社が主催しているすばる文学賞を受賞して、作家デビュー。
つまり、『ミシンと金魚』がデビュー作であったのですが、早くも芥川賞を受賞するのではないかと見られていたのです。
これについては後述していきますので、ご覧ください。
永井みみの『ミシンと金魚』のあらすじ
さて、永井みみさんの『ミシンと金魚』のあらすじとは、どのようなものだったのでしょうか。
こちらは、くわしい内容は判明しておりませんでした。
そこで、『ミシンと金魚』の概要がどうなっていたのかを見てまいりましょう。
主人公は、安田カケイという女性です。
そんな安田カケイは、訪問介護やデイサービスの世話になりながら、一人暮らしをしていたのでした。
ちなみに、安田カケイは、認知症をわずらっており、最近の記憶があやふやになっていたのです。
そんななか、安田カケイは、ある夜、就寝後、過去に、ミシンを踏んで生計を立ててきた人生について考えていくのでした。
永井みみさんの『ミシンと金魚』は、福祉関係の小説ということですので、こういった仕事に携わっているか否かに関係なく、多くの読者に感銘を与えることになるのではないでしょうか。
未見だという方には、『ミシンと金魚』をぜひ、お読みいただきたいと思います。
永井みみの『ミシンと金魚』の感想
続いては、永井みみさんの『ミシンと金魚』を読んだ読者による感想も確認しておきたいと思います。
とくに評価されていたのは、一人称によるモノローグでした。
あたかも、主人公である安田カケイが実際に存在しているようだといった声もあったのです。
作中では、かぎかっこを排したセリフが試みられ、このことによって、認知症の安田カケイの状態がうまく表現されているとも評されていました。
一方、あらすじについても、安田カケイが嫁姑関係で悲哀をなめるシーンなど、涙を誘うシーンもあるようで、絶賛されています。
ほか、登場人物の死の描写がよく出てくるため、この部分が感動を呼んでいたのでした。
永井みみさんの『ミシンと金魚』への感想はかなりよろしいですので、ますます関心は高まりますね。
永井みみの『ミシンと金魚』は芥川賞を受賞できる?
永井みみさんの『ミシンと金魚』に対しては、芥川賞を受賞するのではないかという評価もされていました。
では、はたして、その可能性はどれくらいあったのでしょうか。
ネット上では、永井みみさんの『ミシンと金魚』が最有力で、ダブル受賞の場合、もう1作は乗代雄介さんの『皆のあらばしり』になるのではないかといった声がありました。
ちなみに、『ミシンと金魚』が受賞したすばる文学賞の受賞作が芥川賞にノミネートされたり、受賞した例は、ノミネートされたのが、2004年の中島たい子さんの『漢方小説』、2020年の木崎みつ子さんの『コンジュジ』。
そして受賞したのは、2003年の金原ひとみさんの『蛇にピアス』となっています。
よって、永井みみさんの『ミシンと金魚』が芥川賞にノミネートされたら、2年連続、受賞したら18年ぶりとなるのでした。
評価も高いだけに、ノミネート、受賞の可能性は低くないと思います。
ぜひ、実現してほしいですね。
ということで、今回は、永井みみさんと、そのデビュー作である『ミシンと金魚』について、見てまいりました。
永井みみさんが『ミシンと金魚』で芥川賞を受賞した場合、すばる文学賞受賞作としては、そうとう久方ぶりとなりますので、ますます楽しみになりそうですね。
もちろん、『ミシンと金魚』が芥川賞を受賞しなかったとしても、読む価値が高い作品であることに変わりはありません。
今後も永井みみさんの作家活動を見守っていきたいものです。