直木三十五(なおきさんじゅうご)の経歴や代表作品一覧とおすすめ小説を調査

直木三十五の画像

直木賞といえば、日本を代表する、もっとも有名な文学賞ですよね。

しかし、その由来となった直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、直木賞と比較して、あまり知名度が高いとはいえません。

同時に発表される芥川賞の由来となった芥川龍之介さんとは、実に対照的だといえるでしょう。

もっとも、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんも重要な作家の1人ですので、どういう作家だったのか、これから見ていきたいと思います。

また、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんの経歴だけではなく、代表作品一覧、おすすめ小説も取り上げてまいりますので、ご覧ください。

1.直木三十五(なおきさんじゅうご)の経歴

直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、1891212日、大阪府の出身です。

本名は「植村宗一」といい、弟には歴史学者の植村清二さんがいました。

筆名の由来は、上の名前は名字の「植」を分けた、そして、下の名前は自身の年齢を下の名前としながら、年を取るごとに数字を増やしていったという、異例のものだったのです。

大学中退後、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、編集者となって、やがて、プラトン社において、『苦楽』の編集で活躍しました。

しかし、それから小説の執筆をはじめ、さらに、マキノ省三さんに影響を受け、聯合映畫藝術家協會を設立し、映画製作も開始するようになったのです。

もっとも、映画は失敗してしまったことを受け、以後、映画製作からは手を引くこととなりました。

やがて、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、小説に専念していき、菊池寛さんと交流していくことに。

そして1929年、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、『由比根元大殺記』によって、作家としての地歩を固めることとなったのです。

その後、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、すぐれた小説を多数、発表していき、その作品を原作として映画が約50作も製作されたのでした。

このように文壇で活躍していった直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、とくに時代小説において、その実力を発揮していったのです。

ところが、1934224日、結核性脳膜炎のため、わずか43歳にてその生涯を終えたのでした。

なお、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんが亡くなってから、菊池寛さんによって、その名を冠した文学賞である直木賞が創設され、現在に至っています。

このように、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、日本の文学史において、きわめて重要な作家だったというわけでした。

2.直木三十五(なおきさんじゅうご)の学歴

それでは、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんの学歴はどうなっていたのでしょう。

文豪といえば、川端康成さん、太宰治さん、三島由紀夫さんなど、高学歴が多いですが、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんもまた、おなじなのでした。

直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、早稲田大学英文科予科に入学し、その後、早稲田大学高等師範部英語科に進学していたのですね。

早稲田大学高等師範部は、後に早稲田大学教育・総合科学学術院となりました。

もっとも、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、月謝を未納してしまったことによって、中退しています。

ちなみに、早稲田大学高等師範部の出身者には、あの有名な外交官の杉原千畝さんなどがいました。

3.直木三十五(なおきさんじゅうご)の代表作品一覧

作家として、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんが残した作品も、見ていきましょう。

まずは、先ほども触れた、出世作の『由比根元大殺記』が挙げられますね。

ほか、映画『水戸黄門』の原作になった『黄門廻国記』をはじめ、最高傑作とされる薩摩藩のお由羅騒動を題材にした『南国太平記』、そしてその続編である『益満休之助』といった作品がありました。

もしも機会があれば、ぜひ、こういった直木三十五(なおきさんじゅうご)さんの作品に目を通しておきましょう。

4.直木三十五(なおきさんじゅうご)のおすすめ小説

直木三十五(なおきさんじゅうご)さんの一連の作品のなかでも、とくにおすすめしておきたいのは、なんといっても、『南国太平記』ですね。

舞台となるのは、幕末の薩摩藩。

藩主の島津斉興の後継者である島津斉彬と、島津斉興とのあいだにもうけた息子の島津久光を藩主にしようとするお由羅の方の戦いを描いていくという、手に汗握る内容なのでした。

薩摩藩のお家騒動であるお由羅騒動がテーマになっていたため、とくに鹿児島県民の方であるならば、存分に楽しめること請け合いでしょう。

直木賞と比較すれば、直木三十五(なおきさんじゅうご)さんは、一般的にはあまり知られていません。

しかし、これだけ実績のある作家であった以上、名を冠した文学賞が創設されたのも納得ではないでしょうか。

直木賞のシーズンには、その作品に浸ってみたいものですね。

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