漫画家のさいとうたかをさんが、2021年9月24日に亡くなっていたという、残念なニュースが入ってきましたね。
さいとうたかをさんといえば、あの有名な漫画『ゴルゴ13』の作者ということで非常に有名な存在です。
それだけに、大変名残惜しいとしか言いようがありませんよね。
さて、そういうことですので、ここでは、あらためてさいとうたかをさんについて、振り返っていきたいと思います。
さいとうたかをさんとは、どういう経歴の持ち主だったのでしょうか。
また、さいとうたかをさんといえば、やはり『ゴルゴ13』の作者として有名ですが、それ以外の作品についても、調べてみました。
さいとうたかをの経歴
さいとうたかをさんは、1936年11月3日、大阪府出身。
1955年、『空気男爵』によって、漫画家としてデビューしました。
その後、1967年に『週刊少年マガジン』に連載した『無用ノ介』でブレイク。
1968年には、後述する『ゴルゴ13』の連載が『ビッグコミック』においてスタートして、その地位を不動のものとしたのです。
さいとうたかをさんのこれまでの受賞歴は、小学館漫画賞青年一般部門、紫綬褒章、理容チョキちゃん大賞、小学館漫画賞審査委員特別賞、旭日小綬章、まんが郷いわて特別賞、和歌山県文化表彰文化賞となっていました。
さらに2019年には、名誉都民にもなっています。
このように、日本の漫画シーンにおいて、多大な足跡を残していた、さいとうたかをさん。
しかしながら、そんなさいとうたかをさんは、2021年9月24日、膵臓がんのため、84歳で亡くなったのでした。
さいとうたかをの『ゴルゴ13』とは
続いては、そんなさいとうたかをさんの代表作である『ゴルゴ13』について、おさらいしていきたいと思います。
『ゴルゴ13』は、なんと、1968年11月から『ビッグコミック』において連載されているという、超長寿作品。
その概要は、ゴルゴ13という異名をほこるスナイパーのデューク東郷を描いていくというものでした。
これまでに刊行されてきた巻数は202巻となっていて、単一の漫画のシリーズとしてカウントすれば、なんと、世界一となるのでした。
そんな『ゴルゴ13』は、これまでに、メディアミックスも活発に行われています。
1973年には、映画『ゴルゴ13』が、高倉健さん主演、佐藤純弥監督作品として。
1977年には、映画『ゴルゴ13 九竜の首』が、千葉真一さん主演、野田幸男監督作品として、それぞれ公開されていました。
また、実写作品だけではなく、アニメ映画のほうも、1983年、出崎統監督作品として、公開されています。
『ゴルゴ13』は、超人気作品だけあって、やはり、このように、映画化に関しては、引く手あまただったのでした。
さいとうたかをの『ゴルゴ13』のあらすじ
さて、さいとうたかをさんの代表作である『ゴルゴ13』の具体的なあらすじへと移りましょう。
主人公のデューク東郷は、スナイパー。
ゴルゴ13というコードネームを持っていて、特定の人物を狙撃することを依頼されます。
デューク東郷への狙撃依頼のルートは、かなり特殊なものでした。
しかし、依頼者は、それでも、その依頼ルートを通って、デューク東郷に接近をはかります。
一方のデューク東郷は、いっぺんこれを引き受けることに決めた場合には、どれだけハードであろうが、あくまでもやり抜くのでした。
さいとうたかをの『ゴルゴ13』以外の漫画作品一覧
それでは、さいとうたかをさんの作品のうち、ここまでピックアップしてきた『ゴルゴ13』以外のものも、確認しておきたいと思います。
こちらは当然、そうとうたくさんありました。
あまりにも数が多いため、シリーズもののみ取り上げていきましょう。
『雲盗り暫平』シリーズ、『仕掛人・藤枝梅安』シリーズ、『サバイバル』シリーズ、『007』シリーズ(コミカライズ版)、『台風五郎』シリーズ、『デビルキング』シリーズ、『バロム・1』シリーズ、『ブレイクダウン』シリーズ、『東京捜査戦線 いぬ棒』シリーズ、『無用ノ介』シリーズ、『鬼平犯科帳』シリーズ、『KASUGA』シリーズ、『キティ・ホーカー』シリーズ、『マッド★メガ』シリーズ、『挑戦野郎』シリーズ、『海上特殊救難隊–板垣豪–』シリーズ、『捜し屋禿鷹登場!!』シリーズ、『刺客 怨み葵』シリーズ、『Mr. BIRD』シリーズ。
よくもこれだけの作品を発表できたものだと感心させられますね。
あまりにも多作で驚きました。
ということで、今回は、さいとうたかをさんについて、いろいろなことを見てまいりました。
やはり、『ゴルゴ13』の作者だけあって、すばらしい経歴の持ち主であった、さいとうたかをさん。
この記事で、ご紹介してきました通り、あまりにも有名な作品である『ゴルゴ13』はもちろんのこと、それ以外にも傑作を生みだしていたのでした。
あらためて、その不朽の功績に想いをはせたいものですね。
おしまいに、これまでに数々の作品を送り出してきたさいとうたかをさんのご冥福をお祈りいたします。