この記事では、作家の砂川文次さんについて、ピックアップしていきたいと思います。
作家デビューから数年のあいだに、複数の作品を発表していた、砂川文次さん。
しかし、砂川文次さんといえば、特筆すべきこととして、ある作品の傾向が見られたのですね。
くわしくは、後ほど見てまいりましょう。
さて、そんな砂川文次の経歴や学歴とは、どうなっていたのでしょうか。
こちらも、これからじっくりと見ていきたいと思います。
さらに、砂川文次さんがこれまでに発表してきた小説の一覧、小説『小隊』のあらすじ、感想も取りあげていきますので、ご覧ください。
砂川文次の経歴
砂川文次さんは、1990年4月1日、大阪府の出身で、2020年12月現在の年齢は、30歳となっています。
大学を卒業後、自衛官を経て、東京都内の区役所に勤務していたという、砂川文次さん。
2016年、『市街戦』によって、文學界新人賞を受賞して、作家デビューしました。
なお、この『市街戦』は、砂川文次さんが自衛官時代に執筆したものだといいます。
さらに、その後、2019年には、『戦場のレビヤタン』によって、芥川賞にノミネートされることになったのでした。
砂川文次さんの受賞した文學界新人賞とは、文芸春秋の公募型文学新人賞。
これまでに受賞した作品は、2015年が、加藤秀行さんの『サバイブ』、杉本裕孝さんの『ヴェジトピア』。
2016年が、砂川文次さんの『市街戦』、渡辺勝也さんの『人生のアルバム』。
2017年が、沼田真佑さんの『影裏』。
2018年が、なし。
2019年が、奥野紗世子さんの『逃げ水は街の血潮』、田村広済さんの『レンファント』。
2020年が、三木三奈さんの『アキちゃん』となっていました。
なお、砂川文次さんのプロフィールは、後述する学歴や、これまでに発表してきた作品を除けば、あまりくわしいことは公開されていません。
ゆくゆく、分かってくればいいですね。
2021年以降も、砂川文次さんの活動を応援していきましょう。
続きましては、砂川文次さんの学歴のほうに移りたいと思います。
砂川文次の学歴
さて、このような経歴の持ち主だった砂川文次さんですが、出身校はどこだったのでしょうか。
そこで、探ってみましたが、砂川文次さんの通っていた小学校、中学校、高校は分かりませんでした。
もっとも、大学は、神奈川大学だったのです。
ちなみに、神奈川大学からは、作家では、神野碧さん、新宮正春さん、砂川文次さん、祖父江一郎さん、ハタタケルさん、山内美樹子さん、山口敏太郎さん、山本文緒さん、山田和さんなどといった人たちが出ていました。
そのうち、砂川文次さんの通っていた小学校、中学校、高校についても、判明すればいいですね。
砂川文次の小説作品一覧
冒頭でも述べましたように、砂川文次さんといえば、特筆すべきこととして、作品に傾向がみられました。
それは軍事ものが多いということ。
砂川文次さんは、なんといいましても、元職が自衛官ですから、その関係ではないかとみられますね。
それでは、これまでに砂川文次さんが発表してきた小説について、見ていくことにしましょう。
刊行された作品は、2019年の文藝春秋の『戦場のレビヤタン』。
2020年の講談社の『臆病な都市』。
雑誌に掲載された作品は、2016年の『文學界』2016年5月号の『市街戦』、『文學界』2016年11月号の『熊狩り』。
2017年の『文學界』2017年11月号の『バベルの褒賞』。
2018年の『文學界』2018年12月号の『戦場のレビヤタン』。
2019年の『文學界』2019年7月号の『乱気流』。
2020年の『群像』2020年4月号の『臆病な都市』、『文學界』2020年9月号の『小隊』。
さらに、エッセイとしては、2019年の『群像』2019年3月号の『トカゲのしっぽ』。
2020年の『文藝』2020年冬季号の『〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート』がありました。
このように、砂川文次さんは、2020年も、小説を2作、エッセイを1作と、活躍しています。
まだまだそのいきおいはとどまりそうにありませんね。
砂川文次の『小隊』のあらすじと感想
『文學界』2020年9月号に掲載されていた、砂川文次さんの『小隊』。
タイトルからもお分かりでしょうが、これもやはり軍事ものでした。
それでは、そのあらすじを確認していきたいと思います。
自衛官の安達が、部下である立松とともに、北海道を歩いていました。
2人は国道沿いにある、カナムラという人物が住んでいるアパートにやって来ます。
が、カナムラや他の住人だけではなく、町全体に人気がなかったのでした。
これはなにかの隠喩なのか、とても不気味な感じがしますね。
安達、立松、カナムラがどうなっていくのか、なかなか予想できない、緊張感あふれるふんいきの作風になっていました。
ここまで、砂川文次さんについて、いろいろと見てきました。
ここまでおなじジャンルの作品が書けるとは見事なものですよね。
軍事ものが好きな方にはたまらない作家であることは確かでしょう。