アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズを世に送り出してきたことによって、あまりにも有名な存在である、アニメ監督の富野由悠季さん。
しかし、実は、富野由悠季さんは、アニメ監督だけではなく、小説家としても、これまでにそうとう活躍していたのですね。
そこで今回は、小説家としての富野由悠季さんについて、いろいろなことに着目していきたいと思います。
これまでに富野由悠季さんは、いったい、どういった経歴を誇ってきたというのでしょうか。
富野由悠季さんがこれまでに手がけてきた『機動戦士ガンダム』の小説の一覧や、元ネタ、影響を受けてきた海外の小説作品についても、あわせて探ってみました。
それではさっそく、ご覧ください。
富野由悠季の経歴
富野由悠季さんは、1941年11月5日、神奈川県の出身で、2021年1月現在の年齢は、69歳となっています。
大学卒業後、1964年に、手塚治虫さんの虫プロダクションに入社した富野由悠季さん。
虫プロダクションでは、アニメ『鉄腕アトム』において、演出、脚本、制作進行などを担当して、活躍していきました。
1967年に、虫プロダクションを退社した富野由悠季さんは、東京デザイナー学院の講師、オオタキ・プロダクション、フリー、タツノコプロを経て、1972年、『海のトリトン』によって、アニメ監督としてデビュー。
以後、富野由悠季さんは、1975年には『勇者ライディーン』、1977年には『無敵超人ザンボット3』、1978年には『無敵鋼人ダイターン3』を手掛け、キャリアを積み重ねていったのです。
そして1979年には、とうとう、後世に絶大な影響を残すことになった、あの『機動戦士ガンダム』を世に送り出したのでした。
その後も、富野由悠季さんは、1980年には『伝説巨神イデオン』、1981年には映画『機動戦士ガンダム』、1982年には『戦闘メカ ザブングル』、1983年には『聖戦士ダンバイン』、1984年には『重戦機エルガイム』を担当。
これ以降は、『機動戦士ガンダム』シリーズが多くなっていきます。
さらに1996年には『バイストン・ウェル物語 ガーゼィの翼』、1998年には『ブレンパワード』、2002年には『OVERMANキングゲイナー』を担当。
2003年には金沢工業大学客員教授に就任して、学術分野においても存在感を発揮していった、富野由悠季さん。
2009年には、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞を受賞し、国際的に評価されることになりました。
そして2016年には、一般社団法人アニメツーリズム協会理事長に就任しています。
そんな富野由悠季さんは、2005年には映画『ローレライ』、2006年には映画『日本沈没』、2008年には映画『少林少女』、2010年には映画『日本のいちばん長い夏』に出演するなど、俳優としても活動してきたのでした。
これだけの才能を発揮していた富野由悠季さんを、これからも応援してまいりましょう。
富野由悠季の学歴
このような経歴の持ち主だった富野由悠季さんは、出身校はどこだったのでしょうか。
富野由悠季さんは、高校は相洋高校、大学は日本大学芸術学部映画科の出身でした。
相洋高校からは、朝乃翔嚆矢さん、織田無道さん、佐藤浩貴さん、内山雄介さん、瀧谷亮さん、尾崎好美さん、三善英史さん、高木優奈さん、相田勇司さんなど。
日本大学芸術学部映画科からは、入江悠さん、ゴリさん、野沢尚さん、石橋蓮司さん、船越英一郎さん、内藤剛志さん、真田広之さん、池松壮亮さん、宗田理さん、竜雷太さん、岡本玲さん、大原櫻子さんなどといった人々が巣立っています。
富野由悠季のガンダム小説一覧
さて、小説家としても活動していた、富野由悠季さん。
これまでの『機動戦士ガンダム』の小説をおさらいしていきましょう。
年をまたいでいるものは複数巻です。
1979年から1981年までの『機動戦士ガンダム』。
1985年から1886年までの『機動戦士Ζガンダム』。
1987年から1988年までの『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。
1988年の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』。
1988年から1992年までの『ガイア・ギア』。
1989年から1990年までの『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。
1991年の『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』。
1997年の『密会~アムロとララァ』。
2002年の『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』(逆襲のシャアの旧題)。
そして2003年から2004年までの『機動戦士Vガンダム』でした。
1作や2作ではなく、まさかここまで多作だったとは、おどろきでした。
富野由悠季のガンダム小説の元ネタや影響を受けた海外小説作品
富野由悠季さんの『機動戦士Vガンダム』には、実は、元ネタ、影響を受けた海外小説作品がありました。
それは、あのSF界の巨匠であるロバート・A・ハインラインさんの『宇宙の戦士』だといわれていたのです。
『宇宙の戦士』は、ずばり、宇宙戦争を描いた作品でした。
SFを対象にした権威ある賞のヒューゴー賞を受賞するという快挙を達成しています。
作中では「モビルスーツ」に着想することになったと思われる「パワードスーツ」が登場。
人体の能力を何倍にも増幅させる力がある代物で、白兵戦に用いられたという設定です。
『機動戦士ガンダム』が好きな方は、『宇宙の戦士』もご覧になってみてはいかがでしょうか。
日本を代表するSFアニメシリーズである、『機動戦士ガンダム』。
富野由悠季さん自身も、おなじくらい有名な存在ですが、小説家としての実績もすばらしいものでした。
今後は、アニメも小説も、それぞれ、目を通してみたいものですね。